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【第一例会専用】Return of the Runelords【GM:位坂敏樹】

47 :位坂敏樹:2020/07/25(土) 23:11:52 ID:zBq0uhry
3.夕暮れの怪物
 君達が状況の報告の為に知事の邸宅へと向かおうとすると、途中の井戸から異形の怪物
フレッシュドレッグ・オヴ・ラス(Fleshdregs of Wrath)が這い出してきた。更に冷たい霧が
霊障:予感の霧(Foreboding Mist)も呼応するかのように発生した。フレッシュドレッグ達を
素早く倒し、うち1体を証拠として確保した。

 夜更けの訪問にも関わらず快く迎え入れてくれたラレンザ・ソート港湾知事(Port-governor Larenza Thort)
は君達が協力してくれることを感謝したが、同時にこの町を訪れるドワーフの行商人2名が
南のチュールウッド(Churlwood)で行方不明となっており、更にそれを捜索に向かった衛兵も
行方不明となっていると聞かされる。


4.ロデリックの難破船
 翌日、君達はまずロデリック卿に何が起こっているのかを確かめて欲しいという
オードラニの頼みもありかつての彼の邸宅の廃墟へと向かうことになった。”難破船”(Roderic's Wreck)
と呼ばれ、地元の若者達の肝試しの場となっていた廃墟だったが、近年は近付く者も
減りクリーチャー達の巣窟となっていた。

 玄関先でスタージを撃退して腐った床を避けて廃墟へと踏み入ると、廊下の先には
水死体のようにずぶ濡れで口から水を吐く半透明の男性、ロデリック卿の姿があった。
彼はごぼごぼと水を吐きながら君達に「入り江、森の中の石の家、ガントレット、彼らを救え、
私の地図、鍵だ。("The cove. The stone house in the wood. The gauntlet. Save them. My map. The key.")」
と一方的に告げ、受け答えすることなく消えて行った。

 長い間人が足を踏み入れた形跡の無い黴臭い廊下を抜けてジャイアント・コックローチが
床裏で音を立てて走り回る応接間から地図の切れ端を拾い上げる。食堂だった部屋では
スパイダー・スウォームに襲われるが鈴雨のコード・オヴ・シャードでこれを倒し、
倉庫部屋へと足を踏み入れる。溺死したロデリック卿の家族より生まれた霊障が水塊となって
君達に襲いかかるがこれを回避し、腐りかけた桟橋デッキに巣喰うリーフクロウはテオドラの
呪文で水底に沈められた。奥の部屋には団欒を過ごすロデリック卿の家族の姿があったが、
次の瞬間には彼らは骨の姿となり、溺れたような水を含む声のロデリック卿の激しい罵倒により
君達は追い出された。

 2階へと上った君達が最初に入った部屋は籐製の揺り篭が転がる寝室と思わしき部屋で
小さな壊れた机が転がっていた。部屋の中へと足を踏み入れ揺り篭へと近付くと、首から
アルファベットの書かれた木製玩具を紐でつるし、アヒルのおもちゃを抱える襤褸布となった
兎のフード付きパジャマを着たアティック・ウィスパラーが君達に襲いかかってきた。
子供部屋のアンデッドということで躊躇した君達だったが、アンデッドとなった魂を救うことは
まだ君達には不可能であり、結局倒すこととなった。

 次の書斎と子供部屋には昆虫のアンデッドであるエグゾスケルトンクリーチャーが集って
いたがこれは難なく倒した。

 そしてロデリック卿の寝室と思わしき部屋へと踏み込んだ君達は、再びロデリック卿と
相対する。今度は正気を保っているようで町中での遭遇で恐れることなく立っていた
ミェンウェンの勇気を褒め称えると、今このロデリック・コーヴで何が起こっているのか
について語り始めた。

 かつてこの地を開拓したロデリック卿はチュールウッドで石造りの宝物庫を発見した。
そこで彼はバラケットを発見し、持ち帰ったのである。しかし邪悪な知性持つ剣である
バラケットを手にすることを恐れたロデリック卿は制御する為のガントレットをその場に
置き去りにしてしまった。時は流れ、海難事故で亡くなったロデリック卿の屋敷に保管
されていたバラケットを持ち出す者が現れた。”光輝ける教団”の盟主である
コルステラ・ロストラタ(Corstela Rostrata)である。彼女が不用意にサーシロンの遺品
の1つであるこの剣を手に入れてしまったことにより、ロデリック・コーヴに災厄が
解き放たれてしまったのである。

 やがて再び正気を失い朦朧とし始めたロデリック卿は君達のことを”コーヴの英雄
(Heroes of the Cove)”と呼び、最後に宝物庫のある場所は地図に記されてると教え
彼の愛する町を助けてくれと懇願した。


5.オードラニの過去
町へと帰り、ロデリック卿の顛末を知ったオードラニは自分の考えが正しかったことを
確信し、またそれを成し遂げることで長らく見失っていた自身の信仰を新たに見つけ出す
為の切っ掛けとなるかも知れないと考え、マグニマールで自身に起こった事件の顛末を語り始めた。

 ニャルとオードラニの友人であったエルフの芸術家イルシノール(Ilsynor)は
”七人の同胞(Brothers of the Seven)”と呼ばれるノルゴーバーの仮面、つまり秘密カルトの
一員だった。そのことを知ったオードラニは彼の正体をマグニマールのアイアンブライア判事
(Justice Ironbriar)に告発した。しかしアイアンブライア判事こそは”七人の同胞”の
幹部の1人であり、結果としてオードラニの同胞であったアシェーヴァの信者達は口封じの為に
皆殺しにされ、報復にオードラニは建設中の聖人像の近くで眠るイルシノールを像の崩落に
よって殺害し、自身は逃亡したのだった。


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