【第一例会専用】STRANGE AEONS【ＧＭ：位坂敏樹】

72 ：位坂敏樹/GM：2018/08/29(水) 23:03:52 ID:UpYwoWSs

以下は前回のあらすじです
●スラッシュムーア埠頭にて
ロウルス卿の日記から、彼がタルドールの港湾都市カソミールへと出発したことを知った君達は、”不休局(Sleepless Agency)”の所長で
あるセサディアが手配した船に乗り込む為にスラッシュムーア埠頭へと向かった君達は、その船長であるハーフリングのスカイウィン＝フリーリング(Skywin Freeling)
()が港湾管理官と激しい口論をしている現場に遭遇する。管理官は積荷の木材により船体が傾いており出航は許可出来ないと主張し、船長は偏りは積み込みを
任せた職員の責任なのだから無料で積み直せと激昂していた。
君達はこれに割って入り、荷の積み直しを手伝うことで”セレン河の椋鳥(Sellen Starling)”号は出港可能な状態となり、河口にあるカソミールへと向かう長い川下りの旅へ出発した。

　”セレン河の椋鳥”号は船長であるスカイウィンの他に君達と同様にカソミールへと向かう乗客のゴッサ＝ケルキン(Gossa Kelkin)とレーベン＝マリヴァー(Wreben Malliver)
の学者達、そして12名の船員達が乗船している。


●イルマーシュでの襲撃
　スラッシュムーアを出港した”セレン河の椋鳥”号は湖岸沿いに東回りの経路を経て、数々の不気味な噂が囁かれる寒村イルマーシュを通過してグラス川(Glass River)
へと向かう。遠く船上から見たイルマーシュの港は棘付き鎖で封鎖され、外套を被った10人ほどの人影がずらりと並びこちらを向いているという異様な様子だった。
　イルマーシュを過ぎた頃、尚も冷たい霧の中を進む船の後方より赤い帆を張ったロング・シップの船影が浮かび上がったが、仔細を観察しようとしたところで船影は霧に
呑まれ見えなくなった。その直後、4つの素早く泳ぐ影がまっすぐ”セレン河の椋鳥”号へと向かってきた。霧の中から血も凍る咆吼を伴い飛び掛かるヴーニスを撃退した
君達だったが、その死骸は夢の次元界の生物のように跡形も無く霧散し、後には何も残らなかった。


●公平なる寄進
　エンカーサン湖からセレン河へと向かう途中にはラズミランがあり、スカイウィン船長はその大半への立ち寄りを避けると宣言したが、唯一交易都市ザー(Xer)に
だけは補給の都合上立ち寄らなければならないと説明した。ザーの”進行のはしけ”ではラズミール僧達が停泊した船を訪れては偉大なるラズミールの言葉を伝え脅迫し、
寄進を募ると称して十分の一税を寄進として恐喝していた。無用なトラブルを避ける為に素直に税を寄進し、必要な補給物資を積み込み出発した”セレン河の椋鳥”号だったが、
巨大な手漕ぎ平船が後方より迫っていた。 ヒンクス＝アルグルップ(Hinks Argrup)船長率いる”賛辞の受け取り手(Tribute Taker)”号は君達へと迫ると君達にラズミールへの
”十分な賛辞”、即ち船上の価値あるもの全てを差し出すことを要求し、スカイウィン船長の抗議を鼻で笑うと君達に襲撃を仕掛けてきた。
海賊を撃破した君達は、敵船の財宝を奪取し、また船倉より生き残りの奴隷達を解放した。


●カーラス湖の住人達
グラス川を越えてカーラス湖へと向かう君達の前に、難破したと思わしき4人の男女が助けを求めてきた。しかし彼らを不審に思い、川鼠と溺死の神ハンスパーの信者
であると看破した君達はこれを無視して先に進んだ。
船はカーラス湖の東岸にある小さな共同体リヴァートン(Riverton)へと立ち寄ることになっていたが、リヴァートンは他ならぬこの地域に於けるハンスパーの宗教的な
中心地であり、スカイウィン船長はそのことを懸念していた為に君達に先程の事は他言無用であると忠告した。
　しかし、ハンスパーの司祭である”再誕せし”ナエレル(Naerel Twice-Born)は君達に会うなり赤い帆のロング・シップと6人の復讐者達について話をするべきであると
持ちかけて来た。ナエレルは夢の中で赤い帆の船の船長より拳大のルビーを報酬として与えられ、君達の到着を彼に教え、足留めするように依頼されていたがそれには
従わず、報酬として現実に手にしたレンのルビーを君達に差し出し、奇妙な運命への祝福とした。
　補給の代償として君達はハンスパーの儀式への参加を持ちかけられこれに参加したが、途中君達が振り切ったハンスパーの信者達がアホールやギャルヴォといった
水棲の魔物を率いて儀式を妨害すべき襲撃を仕掛けてきた。彼らはその凶悪な素行によりナエレルから追放された者達であり、君達はこれを撃退してナエレルの信頼を
勝ち取ることとなった。アホールは小粒のレンのルビーを持っており、彼らもまた謎の赤い帆船の船長によって雇われた刺客であることが判明した。

　そしてここで調査していたロウルス卿の日記の解読が完了し、卿は君達を率いてドリーム・ランドへと向かっていたことが判明した。